自転車に乗って風を追う

会津路を走る

浅草から東武鉄道・野岩鉄道で会津高原駅まで輪行。
夏の暑さに慣れていた体には空気が冷たいくらいに感ずる中、会津盆地に向けて坂道を下る。
緑豊かな中を独り占めしたように下り坂をを突っ走る爽快さは格別だ。
平日に走れる幸せを感じる。

a0009647_1918368.jpg会津田島の先で国道をさけて県道を行く。
会津落合駅の先で「そば畑」と書かれた小さな看板を見つけ、ゆるい坂を上ってみると廃校になった分教場と道路の間に白い花を咲かせた蕎麦の畑があった。もう既に黒い三角の実がついている。もう少し先へ行ってみると休耕田をそば畑に変えたところがありここは未だ花がかなり白かった。

沢田というあたりは道路がやけに広い。が人家も少なく車もほとんど通らない。高原状に開けたところなのでゆったりした雰囲気があり、庭先のコスモスが陽を受けてゆれている。
と、向かい側から歩道を進んでくる小学生の列に出会った。引率の女教師と目が合ったので「こんにちわ!」と挨拶をすると会釈を返してくれた。

a0009647_22435880.jpg中妻という地区に入ると屋根の棟の中央部分を一段高くした「突き上げ棟造り」の家が見られた。他の地方でみたそれよりも突き上げ部分の棟が角のように上に反り返って突き出ているのが目を引く。

水門地区の集落を過ぎると曲がりくねった道は急な上り坂になって塔のへつりの裏側を越えるる峠になった。これまでは急な坂に出会うと簡単に押し歩いてきたが最近はいけるところまで行ってみようという気になり、ここでも何度か休みつつも上りきった。
途中で珍しく反対側から来て坂を下ってくるサイクリストに出会い、「こんにちは!」と互いに声を交わす。

塔のへつりには3月の下旬に妻とバスツアーでも訪れたが、時期はずれの大雪で展望台から眺めるだけだったので実質初めてに近かった。
釣り橋を渡り、川の流れで侵食された棚状の岩を歩くと古い時代には相当な水の流れだったろうと想像してみると、自然が変化するまでの長大な時間を実感するようだ。
みやげ物店の脇に置いた自転車に戻ってみると、店の主がしげしげとハンドルに取り付けたハンディGPSを見ている。ポケットナビゲータだと説明するとひどく感心していた。

ここから再び国道を湯野上温泉を抜けて大内宿への7キロの坂を上る。バスツアーで来た時にこの道を自転車で登ることは不可能だろうなと思っていたが、今それを実行しようとしている自分が信じられなかった。
当然一気に上ることなど私にはできるわけもないから、心臓が苦しくなってくると停車し、呼吸が落ち着くのを待つことを何度か繰り返しつつも大内宿まで登りきった。これはわれながら小さな感動だった。途中、工事現場で一歩通行の交通整理をしていた警備員氏が「よくやるね!俺にはとてもまねできねえや。」と感心してくれたのにはちょっと得意にもなり恥ずかしくもあった。
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大内宿から再び湯野上に戻り、芦の牧温泉を通り抜けひたすら会津盆地を阿賀川と会津鉄道に沿って会津若松市の門田町までひた走る。
さらに阿賀川を渡り西に進路をとって、田園の中を会津高田町のユースホステルを目指した。
ユースホステルは市街地を通り越した寺崎地区にあり、北側と西側は田んぼが広がっていた。
夕食前に同宿の客4人で市街地にある日帰り温泉施設の「あやめ荘」に送迎してもらい入浴した。

夕食後、ペアレント夫婦およびヘルパーをも交えた7人で酒を飲みながら遅くまで談笑。
昔のユースホステルでは考えられない光景だ。
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by kiyohito-o | 2005-09-21 22:56 | 自転車
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