自転車に乗って風を追う

時が移れば変わる

先日、元の勤務先の先輩宅を訪問した。
自宅から自転車で約25キロを2時間ほどだから自転車仲間でいう「ポタリング」(散歩の意)にも物足りない距離かもしれないが、このところあまり乗っていない身にはちょうど良い。
しかも、お宅へ上がりこんでから6時間弱も楽しく談笑させていただいたから往きの疲れはまったくなく、帰路は夜間の雨中走行となったものの顔にあたる雨の冷たさがむしろ心地よかった。

ここのお宅は国道からずっと入り込んだ旧東海道の道筋に近く、「権太坂(ごんたさか)」という名の急坂や旅人が脚を止めてお参りがてらに休んだであろう「境木地蔵尊」があり、その先には最も江戸寄りで現存する一対の一里塚「品濃一里塚」も大きな木が盛り土の塚の上で枝を広げている。

3年ほど前に旧東海道を自転車でたどろうと企て、日本橋から走りだした初日にここを通過したのだがそのときはお宅の住所や電話番号を記したものを持ち合わせなかったのと、先を急ぎたかったのとでお伺いすることは出来なかった。
わずか3年だが、このあたりの様子が変わっていることはすぐ知れた。
地蔵尊の前の道路は自動車がようやくすれ違えるほどの狭さで、徒歩で旧街道を訪ねる人が塀に身体を預けるようにして自動車をさけるほどであったのに、道幅は広くなっていた。

いや、変わったのはそれだけではなかった。
なんと地元の菓子舗が地蔵尊や坂および一里塚の名を冠した和菓子を創作し菓子博覧会で受賞したものを販売している。先輩宅でお土産に頂いたものを食してみると中々に美味しい。立派にお茶受けになるものだ。

旧東海道は徳川家康が江戸に幕府を移し、時をおかず主要五街道を制定してから一昨年が400年になるというので、かかわりのある地域の業者や自治体があちこちでこれにあやかった地域活性化を目論んだが、これもその一つのようだ。
400年というのを契機にTVや雑誌などの企画ものや書店に並んだ数多くのガイドブックなどで広く知れ渡るようにり、それまで何の変哲もなかった場所や地域に他所から多くの人が訪れることが変化をもたらしたのだ。

旧街道などは単なる生活道路と化したところも多いが、改めていわれを知ってみると面白い。その面白さが、結局は私を京都までたどらせる力になったでした。
もう一度、機会を得て旧東海道をたどってみたいと思っていますが、そのときはまた先輩宅へ寄らせてもらおうかとも。
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by kiyohito-o | 2004-08-24 15:34 |
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